テスト当日、教室のあちこちで交わされるこの言葉。これを真に受けて安心したやつから脱落していく。実際は深夜3時までやっている。「やってない」は「(全部は)やってない」の略である。
一番勉強しなきゃいけないタイミングに限って、机の上の消しゴムのカスが気になり出し、気づけば卒業アルバムを読み耽ったり、部屋の模様替えを始めたりする。テスト前日の部屋は、1年で一番綺麗になる。
それまでの1週間、何をしていたのか。開始直前の5分間に見た単語だけが、なぜか本番でスラスラ出てくる奇跡。脳が「極限状態」で覚醒する瞬間。
難しい問題に直面したとき、なぜか流行りのJ-POPやCMソングのサビだけが脳内で無限ループし始める。脳の現実逃避。
「第2問、3になった?」「え、マイナス125になったけど」という会話。自分の答えが少数派だと分かった瞬間の、あの心臓がキュッとなる感覚。